ONE PIECE 王下七武海とは、世界政府から公認されていた7人の海賊による特殊な制度です。
本来なら海軍に追われる海賊でありながら、政府に協力することで海賊としての活動を一定範囲で認められていました。
かつては「四皇」「海軍本部」と並ぶ三大勢力の一角として、世界の均衡を保つ重要な存在でした。
しかし、クロコダイルやドフラミンゴによる国家への介入など、制度の危険性が次々と明らかになります。
そして世界会議(レヴェリー)で制度の撤廃が決定。現在では王下七武海という組織は存在していません。
この記事では、歴代メンバー11人の特徴から、制度が廃止された理由、撤廃後の動きまでまとめて解説します。
※ワノ国編・エッグヘッド編周辺までの内容を含みます。
王下七武海とは?
王下七武海は、世界政府によって公認された海賊たちです。
「海賊なのに政府側」という、一見すると矛盾した立場にあります。
世界政府としては、圧倒的な戦闘力や知名度を持つ海賊を味方側に取り込み、他の海賊への抑止力として利用する狙いがありました。
七武海に加入すると懸賞金は一時的に停止され、政府から招集された際などには協力することが求められます。
その代わり、通常なら犯罪として取り締まられる海賊活動も、一定範囲で黙認されていました。
この特殊な立場によって、七武海は世界政府側の強大な戦力として機能していたのです。
そして四皇、海軍本部とともに「三大勢力」と呼ばれ、世界のパワーバランスを支えていました。
ONE PIECE 王下七武海の歴代11人
作中で七武海への加入が確認されている人物は、歴代で11人です。
同時に11人が所属していたわけではなく、脱退・除名・称号剥奪などによって空いた席へ、新しい海賊が加入してきました。
ジュラキュール・ミホーク
「鷹の目」の異名を持つ世界最強の剣士です。
最上大業物12工の黒刀「夜」を使い、かつてはシャンクスと何度も決闘を繰り広げていました。
制度が撤廃されるまで七武海の地位を維持していた人物の一人です。
撤廃後はクロコダイルやバギーとともにクロスギルドの中心人物となっています。
クロコダイル
自然系「スナスナの実」の能力者で、秘密犯罪会社バロックワークスを率いていた人物です。
アラバスタ王国を内側から乗っ取ろうとしましたが、ルフィに敗北して計画が発覚。七武海の称号を剥奪されました。
その後インペルダウンから脱獄して頂上戦争に参戦。現在はミホークやバギーとクロスギルドを形成しています。
ドンキホーテ・ドフラミンゴ
超人系「イトイトの実」の能力者で、元天竜人という特殊な過去を持っています。
ドレスローザの国王として君臨する一方、裏社会では「JOKER」と呼ばれ、武器などの取引にも関与していました。
ルフィとの戦いに敗北したことで支配は終了し、七武海の地位も失っています。
現在はインペルダウンLEVEL6に収監されています。
バーソロミュー・くま
超人系「ニキュニキュの実」の能力者です。
肉球によって人間・空気・攻撃などを弾き飛ばす特殊な力を持っています。
元ソルベ王国国王であり、革命軍とも深い関係を持つ重要人物です。
ベガパンクによる改造を受け、人間兵器パシフィスタのモデルにもなりました。
ゲッコー・モリア
超人系「カゲカゲの実」の能力者で、スリラーバークを拠点としていた海賊です。
他人から奪った影を死体へ入れることで、ゾンビ軍団を作り出していました。
過去には新世界でカイドウと戦った経験もあります。
スリラーバークでルフィに敗北し、頂上戦争後には世界政府側から七武海として不適格と判断され、除名されました。
ボア・ハンコック
九蛇海賊団船長であり、アマゾン・リリーの皇帝です。
超人系「メロメロの実」の能力者で、覇王色・武装色・見聞色の覇気も使用できます。
七武海として頂上戦争へ参加しましたが、ルフィを密かに支援していました。
制度撤廃後は再び海軍から狙われる立場となっています。
ジンベエ
「海侠のジンベエ」の異名を持つジンベエザメの魚人です。
魚人空手の達人で、元タイヨウの海賊団船長でもあります。
エースの処刑と白ひげとの戦争に反対したことで政府の命令を拒否し、インペルダウンへ投獄されました。
頂上戦争では七武海脱退を宣言。現在は麦わらの一味の操舵手としてルフィと行動しています。
マーシャル・D・ティーチ
「黒ひげ」の異名を持ち、現在は四皇の一人となっている海賊です。
エースを政府へ引き渡した功績によって七武海へ加入しました。
しかし、本当の目的は七武海という立場を利用してインペルダウンへ侵入することでした。
LEVEL6の囚人たちを仲間にすると七武海を脱退。
その後、白ひげの「グラグラの実」の能力まで手に入れ、黒ひげ海賊団を巨大勢力へ成長させています。
トラファルガー・ロー
ハートの海賊団船長で、「死の外科医」と呼ばれる海賊です。
超人系「オペオペの実」の能力を持ち、ROOMと呼ばれる空間内で特殊な手術のような能力を使用します。
ローは海賊100人の心臓を世界政府へ差し出したことで七武海へ加入しました。
その後、パンクハザードでルフィと海賊同盟を結び、ドフラミンゴやカイドウと敵対したことで七武海の地位を失います。
バギー
超人系「バラバラの実」の能力者で、元ロジャー海賊団の見習いです。
インペルダウン脱獄や頂上戦争で多くの囚人たちから支持されたことなどをきっかけに、七武海へ加入しました。
制度撤廃後はミホーク、クロコダイルとクロスギルドを形成。
周囲から実力以上に大物として評価された結果、現在では四皇の一人として扱われています。
エドワード・ウィーブル
「白ひげの実の息子」を自称する海賊です。
黄猿からも若い頃の白ひげを思わせるほどの強さを評価されており、非常に高い戦闘力を持っています。
七武海加入後は白ひげ傘下だった海賊たちを次々と倒し、白ひげの遺産を狙っていました。
制度撤廃によって再び海軍の討伐対象となっています。
なぜ七武海制度は廃止された?
七武海制度が廃止された最大の理由は、政府公認の海賊によって一般市民や国家が被害を受けるケースが発生したことです。
代表的なのがクロコダイルによるアラバスタ事件と、ドフラミンゴによるドレスローザ支配です。
どちらも七武海という立場を利用しながら、一国を自分の支配下へ置こうとしていました。
本来は世界を安定させるための制度だったにもかかわらず、結果的には世界政府が危険な海賊へ権力を与える形になっていたのです。
海軍大将・藤虎も七武海制度を強く問題視していました。
さらにベガパンクによる新たな戦力の研究も進み、政府にとって七武海へ依存する必要性が低下していきます。
最終的に世界会議(レヴェリー)で制度撤廃が提案され、各国の王たちによる採決で可決。
これによって長年続いてきた七武海制度は正式に終了しました。
制度撤廃後の元七武海
制度が撤廃されたことで、当時七武海だった海賊たちは世界政府からの保護を失いました。
それまで政府公認だった海賊たちが、一夜にして海軍の討伐対象へ戻ったことになります。
しかし、政府側の思惑どおりに元メンバーが簡単に排除されたわけではありません。
特に世界へ大きな影響を与えたのがクロスギルドです。
クロコダイルとミホークが中心となって新組織を作り、そこへバギーが加わりました。
政府や海軍から見れば、元七武海の強者たちが一つの勢力へ集まったことになります。
さらにクロスギルドは、海賊へ懸賞金をかける海軍とは逆に、海兵へ懸賞金をかける仕組みを導入しました。
これによって海兵も一般人などから狙われる可能性が生まれ、世界の秩序に新たな混乱をもたらしています。
公式でもクロスギルドは、バギー・ミホーク・クロコダイルを主要人物とする組織として描かれています。
七武海とセラフィムの関係
七武海制度そのものは終了しましたが、その戦闘力が完全に失われたわけではありません。
ベガパンクが開発した新型人間兵器「セラフィム」には、元七武海をモデルにした個体が存在します。
ミホークを思わせるS-ホーク、ハンコックをモデルにしたS-スネーク、ジンベエ型のS-シャーク、くま型のS-ベアなどです。
つまり世界政府は、生身の海賊である七武海へ依存する仕組みから、政府が管理できる人造兵器へ戦力を移そうとしたと考えられます。
藤虎が世界会議前にベガパンクの研究について触れていたことからも、七武海撤廃と新戦力の存在は深く関係していたと見ることができます。
王下七武海まとめ
七武海は、海軍本部・四皇と並んで世界の均衡を支えていた重要な勢力でした。
歴代ではミホーク、クロコダイル、ドフラミンゴ、くま、モリア、ハンコック、ジンベエ、ティーチ、ロー、バギー、ウィーブルの11人が加入しています。
しかし、アラバスタやドレスローザで制度の危険性が表面化し、世界会議によって制度そのものが撤廃されました。
組織は消滅しましたが、元メンバーの影響力は現在も非常に大きいままです。
バギー・ミホーク・クロコダイルによるクロスギルド、四皇となった黒ひげ、麦わらの一味へ加入したジンベエなど、それぞれが別の立場から世界情勢へ影響を与えています。
そのため七武海は、過去の組織というだけではなく、現在のONE PIECEの勢力図を理解するうえでも重要な存在です。
世界政府について詳しく知りたい方はこちら。
四皇についてはこちら。


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